クリティカル・ディグリー（Critical Degrees）
クリティカル・ディグリーは宇宙的な抑制を示し、人生の特定の領域で自分の意志を放棄することを学ぶまで、（関係する惑星によって）妨害やフラストレーションを経験することになります。
これらの度数は、有益でも悪意があるわけでもありません。外的な満足を否定し、自立心を高めます。
この度数には、妨げとなり孤立する状況（通常は自分で作り出したもの）に対する頑強な闘いがあり、また不屈の精神と強さの大きな蓄えがあるのです。
この強さは、惑星や角度がセカンダリー（1日1年法）プログレスでクリティカル・ディグリーとコンジャンクションするときに特に顕著に現れます。
その状況は、自らの超越を要求するものであり、新しいレベルの把握とコントロールに移行するものであります。
このような人生の重要な瞬間の本当の意味は、その出来事から数ヶ月後に振り返ってみて初めて正しく理解できることが多いのです。
一般的に、あなたの重要な惑星と角度は、あなたが悩む場所だけでなく、あなたの最大の可能性が潜んでいる場所を明らかにします。それらは、あなた自身の人間性の奥深さに触れる真のポイントなのです。
■各星座のクリティカル・ディグリー
・牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座
0度・13度・26度
攻撃性を持つ活動宮の0度は未熟な攻撃性。13度は若くもっとも攻撃性が高まりやり過ぎに。26度は狡猾さが備わる。
・牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座
8度・9度・21度・22度
・双子座・乙女座・射手座・魚座
4度・17度
あなたのクリティカル・ディグニーがどのクオリティに該当するかに応じて、過剰表現（活動宮）、過小表現（固定宮）、またはアンビバレンス（柔軟宮）の道を選択する傾向があるかもしれません。
ここでは、それぞれが何を意味するのか、またそれがどのような課題を引き起こす可能性があるのかについて説明します。
0、13、26 度 (カーディナル)
重要なクリティカル・ディグリーのいずれかに着陸する惑星がある場合、これは、その分野で過度に努力するか、過大評価する可能性が高いことを意味します。
たとえば、出生図であなたの金星星座 (人間関係の惑星) が牡羊座 13 度に位置している場合、それはあなたが人間関係において過度にせっかちで、危険を冒し、または退屈している可能性があり、それを特定するのが難しい可能性があることを意味します。
星座が 0 度 (さらに言えば 29 度) にある場合、その星座は最大限の可能性を発揮していると指摘しています。「0度にサインを配置すると、そのサインが意味するものをすべて体現する可能性があります」と言われています。
8～9度および21～22度（フィクスド）
フィクスド度数の場合、これはおそらくシールドとして表示されるでしょう。「固定されたクリクリティカル・ディグリーは、その配置に制限、抑制、または『解放』の可能性に対する恐怖の感覚を与えます」
ここでの意味は、弱さを表現したり公然と示すことは、弱くなること、あるいは傷つく危険を冒すことである、ということです。
したがって、この種の感情を、フィクスドクリティカル・ディグリーで示される星座と惑星に適用することができます。
乙女座9度の月の例を挙げています。この人は自分の感情や他人の感情に対して非常に批判的であるため、共有することが非常に難しい可能性があります。
4 度および 17 度 (ミュータブル)
度数が変化するため、これらの配置は「やりすぎ」や「抑制」の感覚を与えません。
むしろ無関心をもたらすという。この配置では、ここで提供されるエネルギーに対して厳しい姿勢をとるのがはるかに困難ですが、他の 2 つの配置では、やりすぎたり、完全に回避したりするのがより困難です。
この例としては、火星が蟹座 4 度に配置されている場合が考えられます。この人は、感情を育てることや、他人が感情にどのような影響を与えるかに関して、大きな困難を経験する可能性があります。
・各星座サインの0度・29度
占星術の重要な度数という点では0度と29度が最も重要ですが、多少重要な度数は他にもいくつかあります。
「危機的レベル」は必ずしも悪いわけではありませんが、何らかの形で事態が最悪の事態に陥る可能性があることに留意してください。トランジットの惑星がアスペクトを示すと、チャート内でその惑星が表すものはすべて活性化されるため、これはチャート内の敏感なポイントであり、注目して考慮する価値があります。惑星やアスペクトに応じて、さらなる焦点、激しさ、または危機が発生する可能性があります。
・アナレティック度 29度
29°から29°59’59”までの角度はアナレティック度と呼ばれ、一部の占星術師はこの角度を「運命度」と定義しています。これらの最後の度数は問題があると考えられているため、無気力度は「ピーク」として定義できます。これは、「度数」が別の記号に移動する前に到達できる最終ポイントです。ここで、新しい経験の場（新しいサイン）に移る前に、可能なすべての経験を経験することになるため、以前のサインから学んだことや経験したことをすべて残し、新たに始めるという危機が生じる可能性があります。 29度を「テストの程度」または「習熟度」、「賜物」と定義するのは間違いではありません。
アナレティック度とノードには類似点があり、どちらも運命に関係しており、検討され、解決され、勝利する状況があります。人が学ばなければならないことを学ばなければ、間違いなくある種の危機を経験するでしょう。しかし、もしそうなら、彼はこの「ピーク」から継続し、運命的な使命を達成するでしょう。 したがって、困難やパターンが私たちの生活の中でより簡単に解決し始めるのと同じように、私たちがノースノードを完全に理解し、道を歩み続けるとき。29°の惑星、カスプ、小惑星でさえ、私たちの生活のどこで「変化」と「変容」が起こるかを示しています。
著名なトップ・オブ・プロフェッション（人のために尽くすよう天地神明に誓うことが求められる専門職）の人々のチャートでは、惑星が29度またはハウスカスプにあることが非常に一般的です。多くの有名な映画俳優の月または水星は 29度にあります。蟹座29度は「大富豪の学位」と定義され、ロイヤルスターのレグルスは獅子座29度にあり、レグルスは大きな名声と名誉をもたらすかもしれませんが、チャートの所有者は名声と傲慢さに夢中になってはいけません。特に彼の立派さを持っています。困難な経験をもたらすかもしれませんが、29°を単なる危機やトラブルの程度と定義するのは誤りです。また、29度が配置されているサインの問題を熟知していることを証明すると、その人に並外れた成功と才能を与える力もあります。
ネイタル チャート 29度
出生チャートのハウスカスプにある29 度は、危機、変容、そして学ぶべき教訓をもたらす可能性があります。それは、人類に奉仕するためにチャートの所有者が習得しなければならない使命を達成することをもたらすかもしれません。
チャートの所有者は、これらの経験を生き抜くことで「ピーク」と浮き沈みを経験し、人生でこれらの問題をマスターします。
1-7ハウスカスプ
自己実現、個性、個人的な関係、オープンで既知の敵、身体的変化、自己再構築、自己主張、私対私たちの問題、結婚、パートナーシップ、合意、個人の能力、競争相手、最初の配偶者、パートナー、外観、人間関係、外交、コンサルティング
2-8ハウスカスプ
自尊心 、お金を稼ぐ能力、資産、相続、死亡および死後の問題、財産の共有、価値判断、個人の仕事または他人の収入によって得られる利益、共同資源、使用料、借金、私たちに負っているお金、または私たちが借りているお金、手術、セクシュアリティ、心理学、明らかにする必要がある問題、秘密、灰から立ち上がる、物質的および精神的なリソース、オカルト、私のものとあなたのもの、「所有する」ことに関連する問題」
3-9ハウスカスプ
兄弟、親戚、個人的表現、隣人、正式な教育、短期および長期の旅、執筆、描画、文学、哲学、宗教と信念に関連する問題、大学、学者、国際関係、出版、メディア、狂信、外国、スピーチとコミュニケーション、演技、宗教的または精神的指導者、コミュニケーションツール、教育、スポーツマンシップ、2番目の配偶者
4-10ハウスカスプ
家族対キャリア、故郷、家、母、父、家族のルーツ、社会的地位、退職、キャリア、立派さ、カルマ、職業上の機会、不動産、不動産、雇用主、上司、当局、私たちのプライベート人生と社会について考えること、初期の状況または人生の終わりの状況、政府、家庭生活、ホテル、国家機関、建物、権力と愛情の問題、母性、父性
5-11ハウスカスプ
子供、友人、ギャンブル、株式市場、娯楽産業、ロマンチックな関係、社会、コミュニティ、慈善団体、社会運動、舞台、創造性、趣味、協会、占星術、天文学、航空、あらゆる種類の芸術パフォーマンス上演されている、科学チーム、宇宙および宇宙科学、科学、妊娠、人道的活動、コミュニティ、競争、個人的利益と社会的利益、自己中心主義と社会主義、見せびらかしと愛情のある贅沢、またはそれらの完全な欠如、耽溺
6-12ハウスカスプ
日常の家事、掃除、浄化、医療従事者、病院、刑務所、隠遁と隔離、管理と解放のバランス、刑務所、隠遁と隔離、日常の仕事、健康状態、毎日習慣、潜在意識、夢、隠れた敵、奉仕すること、奉仕されること、使用人、ペット、修道院、オフィス、想像力、責任、詳細、組織の仕事、秩序、強迫観念、悪い習慣、ヒーラー、犠牲者と救世主の状況、逃避日常生活、夢の世界への避難、隠れた敵、あらゆる形態の脱出
プログレス チャートで 29度と月と太陽の回帰
29度は、フェーズが終了する前の頂点、危機、または報酬を象徴しています。
29度 ASC: 別の兆候に移行する前のピーク、危機または完了、変容前の最後の準備、時代の終わり
29度太陽：自己表現または自己定義の形を完成させ、父親、男性、または権威に関連する問題を終わらせる
29度月：感情的な段階の終わり、または母親、国籍、故郷、家、家、または女性に関連する問題。
水星29度：精神的なプロセスや考え方の終焉、また兄弟、いとこ、隣人との問題の終結
金星29度：愛の形や愛する方法の終わり、芸術プロジェクトの完成、恋愛関係、結婚、パートナーとの問題、またはお金を稼ぐ方法
火星29度：戦い方や競争の仕方を変え、個人のエネルギーを使う、闘争の終わりや男性との関係
木星29度 運がいい分野、知恵を身につける科目の変化、宗教観や哲学観、人生観の変化
土星29度：テスト終了。責任の変化、私たちが直面する問題、制約と習得すべき課題
29度 冥王星：情熱を感じる場所、生命力、生きる意志、潜在意識、自分を捧げる対象の変化
29度 ジュノー: 結婚またはパートナーシップの始まりまたは終わり。
ホラリー占星術で29度
ホラリー占星術では、29°は運命度として定義されており、状況に介入できないことを意味し、質問は無効です。物事はすでに形になり始めているため、質問をするのは遅すぎるかもしれません。質問者はすでに答えを知っているので、質問する意味はありません。
プログレス月のクリティカル・ディグリー
クリティカル・ディグリーとは、少し重みのある、重要な、あるいは強烈な度数のことです。カーディナルサインでは、0度、13度、26度。フィクスドサインでは、8度～9度と21度～22度、ミュータブルサインでは、4度と17度です。また、多くの占星術師は、あらゆるサインの0度と29度を同じカテゴリーに分類しています。
クリティカル・ディグリーがどのように作用するのか、また作用するのか、よくわかりませんでした。クリティカル・ディグリーとは、ある惑星がクリティカル・ディグリーに位置する場合、その惑星が抱える問題にさらなるストレスや重点を置くことを意味し、繊細な度合いと考えられていることは知っていました。そして、クリティカル・ディグリーに入っている惑星を持つ人に、何か大きなことが起こっているようには思えませんでした。しかし、29度の惑星を持つ人は、その惑星が支配する事柄に集中する傾向があることに気づきました。惑星が臨界点にあるとき、その惑星が表すものは、その人の人生において強い問題であることを理解するまで、しばらく時間がかかりました。例えば、私の場合、天王星がクリティカル・ディグリーにあり、占星術は私の人生において大きな力となっている。私は金星が臨界点にある親友を持っており、関係とお金の問題は、彼女の注意の多くを要求します。彼女の恋愛には、しばしば危機が訪れます。また、水星がクリティカル・ディグリーにある学者も見たことがあります。
クリティカル・ディグリーにある出生時の惑星が機能しているのを見かけることがありますが、常に機能しているわけではありません。一時的に解消されることもある状態です。微妙な効果が期待できます。でも、進行した惑星や進行した月がクリティカル・ディグリーになると、本当に興奮を覚えますね。そのとき、あなたの人生に危機が訪れるでしょう。
ここで、危機という言葉を、あなたの人生の中で注意が必要な領域と定義したいと思います。必ずしも悪いこととは考えないでください。進行した月が「臨界点」に達したとき、私はその問題が頭打ちになることを発見しました。間違いなくあなたの人生の危機やテーブルの上に問題があるでしょう。それは、進行した月が通過しているハウス、進行した月があるサイン、または進行した月がアスペクトする任意の惑星、その惑星があるハウス、またはその惑星が支配する任意のハウス（s）の問題に関与する可能性があります。
私がこのことを意識するようになったのは、突然、危機が訪れることがあったからです。その原因を知りたかったのです。自分のチャートを見て、ある日ようやく、進行した月が臨界点に達したときに、危機が訪れたことに気づきました。これらは、進行した月が重いトランジットや進行を開始しない限り、通常1ヶ月未満で終わる危機です。つまり、月が「臨界点」にあるけれども、惑星とアスペクトしておらず、トランジットやプログレッションも発生していないとき、私は月が通過するハウスの事柄に関連する危機を経験し、非常に早く解決することができるのです。
しかし、進行した月がクリティカル・ディグリーにあり、チャート上の他のものを引き起こす場合、その危機はより複雑で長く続くことになります。それまでは停滞していたプログレッションがアクティベーションされるかもしれません。進行は、何かがそれを起動させるために沿って来るまで、ちょうどそこに座っています。進行した月は、大きなタイマーです。火星は時間だと言われますが、そうなんです、進行した月もそうなんです。
常に、解決しなければならない問題や、頭をもたげてくる問題があったのです。例えば、進行した月が第6ハウスの蟹座0度になったとき、私は健康上の危機、つまり乳房（蟹座）のインプラントに問題がありました。進行した月が第5ハウス（子供と長男）で17度双子座になったとき、私の長男を巻き込んだ危機がありました。私のクライアントの一人である大富豪は、進行した月がカーディナルの13度に来たときに危機が訪れました。その時、彼の進行した太陽は、カーディナルの13度で金星とスクエアになっていました。月がこの角度まで来たとき、彼は株式市場で数百万ドルを失いました。彼はその多くを取り戻しましたが、その時間枠は彼のために財政的に非常に否定的であった クリティカル・ディグリーとみなされるべき別の学位は、すべてのサインの29です。一部の占星術家は、29度をクリティカル・ディグリーとみなしています。技術的にはそうではありませんが、確かに重要です。重要視されるべき度数です。私は進行月が彼女の出生火星とトランジットの海王星とコンジャクションカーディナルの29度にあったとき、その人生は完全に変更されたクライアントを持っていた。このセットアップは、彼女の生来のヨッドを活性化させた。進行した月が火星と海王星にぴったりと当たったその日は、まさに彼女が本の契約に合意し、重要で新しい男性と最初のデートに出かけた日だったのです。
クオリティは、クリティカル・ディグリーの作用にさらに別の形で影響を及ぼします。カーディナルはより速く、フィックスドはより長く、より遅く、ミュータブルはより精神的な体験となるかもしれません。あなたの進行した月がすべてのサインを移動すると、あなたは28年の間にすべてのクリティカル・ディグリーを経験します。
私は、出生図の補正にクリティカル・ディグリーを使うことがあります。私は、アセンダントのクリティカル・ディグリーによって、身長や体重、容姿が極端に変化するのを見たことがあります。あるクライアントが、アセンダントを蟹座26度に修正したところ、とても小柄になったんです。また、アセンダントにクリティカル・ディグリーを持つ人は、とても魅力的です。
これは、クライアントのチャートを見ているときに見て、自分の総合に取り入れるべき領域です。プログレッションされた月を解釈するとき、クリティカル・ディグリーに注意を払い、研究を始め、その効果に注意してください。
15度
最初の度数 (0度) と最後の度数 (29度) のちょうど中間にある 15度は、星座の重要な問題を表します。太陽の角度が15度の山羊座に生まれた場合、たとえそれが山羊座の唯一の配置であっても、山羊座が対処しなければならない問題や困難に対処しなければなりません。
この学位は、サインの中に自分の生きる理由を見つける場所でもあります。固定星座 (おうし座、しし座、さそり座、またはみずがめ座)に 15度がある場合、これは「アバター度」と呼ばれます。アバター度は、あなたが友人、家族、同僚にとって「信頼できる」人物であることを意味します。あなたは恵まれた幸運と機知で物事を実現させます。