アスペクト
■アスペクトとは？
「アスペクト」とは、天体同士が作る相対的な角度のことで、「座相」とも言われます。各「アスペクト」には固有の意味があり、天体同士が特定のアスペクトを形成することで、その特性や個性が引き出されるのです。
「アスペクト」は「メジャー・アスペクト」と「マイナー・アスペクト」に分けられますが、ここでは主に一般的な「メジャー・アスペクト」について説明します。
また、「アスペクト」の影響は正確な角度に限らず、ある程度の許容範囲があります。これを「オーブ」と呼びます。「オーブ」内であれば、「アスペクト」の影響は認められますが、その範囲が狭いほど影響は強力になります。
■各アスペクト度数
0度 コンジャンクション（Conjunction）
オーブ基準±6～8度
ホロスコープにおけるコンジャンクション（合）は、二つ以上の天体が同じ星座内で非常に近接して配置される現象です。この配置は強力なエネルギーの結びつきを示し、関与する天体の特質が融合し、相互に影響を与え合います。コンジャンクションはポジティブな側面を強調することもあれば、チャレンジや緊張をもたらすこともあります。その具体的な影響は、参加する天体や星座によって異なります。
30度 セミセクスタイル（Semisextile）
オーブ基準±1度～2度
二つの天体が隣接する星座に位置し、30度の角度を形成する配置です。このアスペクトは微妙で潜在的な調和を示し、小さな努力や変化が個人の成長や機会をもたらすことを意味します。セミセクスタイルは、あまり強調されないものの、適切な状況下ではポジティブな影響を引き出すことができます。関与する天体や星座の特質によって、その影響の具体的な現れ方が異なります。
36度 デサイル（Decile）
オーブ基準±1度～2度
二つの天体が36度の角度を形成するアスペクトです。デサイルは比較的マイナーなアスペクトとされ、その影響は微細で潜在的なものです。この配置は創造的なインスピレーションや革新性を示し、新しいアイディアや独自のアプローチを引き出す可能性があります。デサイルの影響は、関与する天体や星座の特質によって異なり、特にアーティスティックな才能や独創性を促進する場面で重要となることがあります。
40度 ノヴァイル（Novile）
オーブ基準±1度～2度
二つの天体が40度の角度を形成するアスペクトです。ノヴァイルは比較的マイナーなアスペクトですが、精神的な成長や内面的な調和を象徴します。この配置は、学びや精神的な探求を通じて得られる洞察や知恵を示すことが多いです。関与する天体や星座によって、その具体的な影響は異なりますが、ノヴァイルは長期的な目標や計画に対する持続的な努力と忍耐を促進し、内面的な成熟をサポートする役割を果たします。
45度 セミスクエア（Semisquare）
オーブ基準±2度～3度
二つの天体が45度の角度を形成するアスペクトです。セミスクエアは緊張や挑戦を示し、関与する天体のエネルギーがぶつかり合うことで、内部的な葛藤や外部的な困難を引き起こすことがあります。このアスペクトは個人の成長や変化を促すきっかけとなり、問題解決や新しい視点を得るための努力を要求します。セミスクエアの影響は、関与する天体や星座の特質によって異なりますが、挑戦を乗り越えることで強さや柔軟性が培われることが多いです。
51度25分43秒 セプタイル（Septile）
オーブ基準±0度
二つの天体が約51.4度の角度を形成するアスペクトです。セプタイルは神秘的で直感的なエネルギーを象徴し、通常の論理や理性では理解し難い洞察やインスピレーションをもたらします。この配置は、霊的な成長や創造的なひらめきを促進し、個人が内なる真実や高次の目的にアクセスする助けとなることがあります。セプタイルの影響は、関与する天体や星座の特質によって異なり、特にアーティストやスピリチュアルな探求者にとって重要な意味を持つことがあります。
60度 セクスタイル（Sextile）
オーブ基準±3～4度
セクスタイルは調和と機会を象徴し、関与する天体のエネルギーが相互に支え合い、スムーズな交流を促進します。この配置は、才能や資源を活用するための新しい機会や、ポジティブな変化をもたらすことが多いです。セクスタイルの影響は、関与する天体や星座の特質によって異なりますが、通常は人間関係の改善や個人の成長をサポートし、潜在能力の開花を助ける役割を果たします。
72度 クィンタイル（Quintile）
オーブ基準±2度～3度
二つの天体が72度の角度を形成するアスペクトです。クィンタイルは創造性や才能、特別な技能を象徴します。この配置は、芸術的表現や独自のアプローチを通じて個人の能力を発揮する機会を示します。関与する天体のエネルギーが調和し、新しいアイディアや革新的な解決策を生み出す助けとなります。クィンタイルの影響は、関与する天体や星座の特質によって異なりますが、特に創造的な分野で顕著な才能や洞察を引き出すことが期待されます。
90度 スクエア（Square）
オーブ基準±4～5度
スクエアは緊張や挑戦を象徴し、関与する天体のエネルギーが対立し、摩擦や葛藤を引き起こします。この配置は、問題や困難を乗り越えるための努力を促し、成長や変化の機会を提供します。スクエアの影響は、関与する天体や星座の特質によって異なりますが、克服すべき課題を提示し、それによって個人の強さや柔軟性を養う助けとなります。
102度51分26秒 バイセプタイル（Biseptile）
オーブ基準±0度
バイセプタイルは神秘的でスピリチュアルなエネルギーを象徴し、通常の論理や物質的な世界を超えた深い洞察や直感をもたらします。この配置は、予感やインスピレーション、神秘的な体験を通じて個人の内面的な成長や悟りを促進します。バイセプタイルの影響は、関与する天体や星座の特質によって異なりますが、スピリチュアルな探求や芸術的な表現において特に重要な意味を持つことがあります。
108度 トレデサイル（Tredecile）
オーブ基準±1度～2度
トレデサイルは調和と流れを象徴し、関与する天体のエネルギーがスムーズに相互作用します。この配置は、自然な成長や成功を促し、ポジティブな変化をもたらすことが多いです。トレデサイルは通常、才能や資源を活用する際のサポートとなり、困難を乗り越えるための助けとなる場合があります。関与する天体や星座の特質によって、その影響の具体的な現れ方が異なりますが、一般的には好ましいエネルギーを提供します。
120度 トライン（Trine）
オーブ基準±4～5度
トラインは調和とサポートを象徴し、関与する天体のエネルギーがスムーズに相互作用します。この配置は、自然な流れや成長を促進し、困難を容易に乗り越えるための助けとなります。トラインは通常、才能や資源を活用する際の有利な条件を提供し、ポジティブな変化や成功を引き寄せることが多いです。関与する天体や星座の特質によって、影響の具体的な現れ方が異なりますが、全体的には安定感と調和をもたらします。
135度 セキクォードレート（Sequiquadrate）
オーブ基準±1度～2度
セキクォードレートは、スクエア（90度）とセミスクエア（45度）の組み合わせであり、内面的な緊張やストレスを示します。この配置は、問題解決のための圧力や葛藤を引き起こし、困難な状況に直面することが多いです。しかし、この緊張感は成長や変化を促す原動力にもなり得ます。セキクォードレートの影響は、関与する天体や星座の特質によって異なり、個人の努力や忍耐を試す場面で重要な意味を持つことがあります。
144度 ビクィンタイル（Biquintile）
オーブ基準±1度～2度
ビクィンタイルは創造性や独自性を象徴し、直感的なひらめきや革新的なアイディアを引き出すことが多いです。この配置は、特に芸術的な表現やスピリチュアルな探求において、深い洞察や新しい視点を提供します。ビクィンタイルの影響は、関与する天体や星座の特質によって異なりますが、個人の才能や創造的な可能性を強調し、独自のアプローチや解決策をもたらすことが期待されます。
150度 クィンカンクス（Quincunx）
オーブ基準±2度～3度
クィンカンクスは調整や適応を示し、関与する天体のエネルギーが自然に融合しづらく、違和感や葛藤を生じることがあります。この配置は、意識的な努力や調整を通じて問題を解決し、バランスを取ることを促します。クィンカンクスの影響は、関与する天体や星座の特質によって異なり、個人が自己改善や調和を図るための挑戦を提供することが多いです。
154度17分09秒 トライセプタイル（Triseptile）
オーブ基準±0度
トライセプタイルは調和と成長を象徴し、関与する天体のエネルギーが効果的に働き合うことを示します。この配置は、自然な流れや協力を促進し、ポジティブな変化や機会をもたらすことが多いです。トライセプタイルは、才能やリソースを活用して成功を収める助けとなり、内面的な安定感や充実感をもたらします。関与する天体や星座の特質によって影響の現れ方は異なりますが、全体的には有益なエネルギーを提供します。
160度 クゥアドノヴァイル（Quadnovile）
オーブ基準±1度～2度
クゥアドノヴァイルは創造性や革新を示し、関与する天体のエネルギーが独自の方法で結びつき、新しい洞察や発見を促します。この配置は、特に芸術的なプロジェクトやスピリチュアルな探求において、直感やひらめきが重要な役割を果たします。クゥアドノヴァイルの影響は、関与する天体や星座によって異なりますが、独創的なアプローチや新しいアイディアを引き出す助けとなります。
180度 オポジション（Opposition）
オーブ基準±6～8度
オポジションは対立や緊張を象徴し、関与する天体のエネルギーが反発し合い、葛藤や対立が生じることがあります。この配置は、自己と他者、内面と外界などの二元的な関係を示し、バランスや調和を求めることが求められます。オポジションの影響は、関与する天体や星座によって異なり、自己理解や成長のための課題を提示することが多いです。
同一赤緯 パラレル・Parallel
オーブ基準±1度以内
赤緯が同じ値の天体（感受点）間で起こり、2つの天体が赤道の同じ側に位置している場合のことです。基本的な意味はコンジャンクションと同じです。
逆赤緯 コントラ・パラレル・Contra Parallel
オーブ基準±1度以内
赤緯が同じ値の天体（感受点）間で起こり、2つの天体が赤道を挟んで反対側に位置している場合のことです。基本的な意味はオポジションと同じです。
